不動産売却の知識
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売却に備えた準備を始める

不動産売却のポイント

売却に備えた準備を始める

不動産の売却には手間がかかります。いざ売却することになった時に、余裕を持ってより有利な取引ができるよう、早いうちから準備を始めておきましょう。今回は、本格的に売却を進める前にできること、しておくべきことをご紹介します。

目次

より好条件で売却するには、事前準備が何より大切

より好条件で売却するには、事前準備が何より大切

今は快適に過ごせている自宅でも、例えば転勤や子供の独立などでライフスタイルが変わり、将来的に売却を検討する機会があるかもしれません。時間にゆとりのあるうちに、必須書類を集めたり様々な手続きを終わらせたりして準備を済ませておけば、いざ売却することになった時に焦らず行動できます。また、時間にも心にも余裕を持って売却に臨める状態であれば、より有利な条件で売却を進めるための対策を練ることもできるでしょう。

家は日頃から美しく清潔に

家は日頃から美しく清潔に

買主にはどのような家が魅力的に映るのでしょうか。客観的な立場に立って、自宅を見てみましょう。もし改善の余地がみられる箇所があれば、気付いた時点で対策をしておきましょう。また、これは当たり前のことですが、常日頃から家を清潔に保っておくことは非常に大切です。「売る時になって掃除、整理整頓すればいいか」と先延ばしにしていると、実際にその時になって他のことに時間が取られてしまったり、掃除や整理整頓に予想以上に時間がかかってしまったりして、ベストの状態で内覧を迎えることができなくなるかもしれません。内覧での第一印象は、買い手にとっては購入を考える上で非常に重要な要素になります。いつ売却することになってもいいように、普段から掃除、整理整頓が行き届いている環境を保っておきましょう。

売却に必要な書類の確認

売却に必要な書類の確認

不動産の売却には、様々な種類の書類が必要になります。家を建てた時や購入した時にもらう書類もあれば、売却する際に新たに取得しなければいけない書類もあります。どのような書類が必要になるのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。必須書類や資料を紛失してしまっていることもよくありますので、再発行してもらえるものは再発行を依頼し、再発行不可のものであれば代わりになるものを準備しておきましょう。

相場価格の把握

相場価格の把握

もし将来的に自宅を売却する可能性が少しでもあるならば、今の時点で大体の相場価格を把握しておくことが大事です。どれくらいの価格で売却できそうかおおよそのイメージを掴んでおけば、今後のライフプランを立てる上でも参考にできるでしょう。オンラインで簡単に依頼できる一括査定を使えば、複数社に同時に依頼ができて、数日のうちに査定額が入手できます。手数料はかかりません。「今は売るつもりはないけれど、将来のために大体の価値を知っておきたい」という方におすすめです。

預金額やローン残高などを確認

預金額やローン残高などを確認

不動産を売買する時は、大きな額のお金が動きます。住宅ローンの返済中に家を売却する可能性があるならば、必ず事前にローン残高、そして預金額を確認しておきましょう。ローン残高は、ローンの借入時に金融機関からもらう返済予定表や、金融機関から送付される住宅ローン残高証明書などで確認できます。もしローン残高が確認できる書類を紛失しているのであれば、金融機関に連絡して再発行してもらいましょう。金融機関によっては、インターネットバンキングのページで確認できるところもあります。

住まいの履歴書の作成

住まいの履歴書の作成

売却する際に必要になる書類ではありませんが、「住まいの履歴書」を用意しておくと、売却しようとしている家がどのような家か購入希望者にわかりやすく伝えることができ、良い印象を与えられるでしょう。この住まいの履歴書は住宅履歴情報と呼ばれるもので、住まいの設計や施工、維持管理、それから権利及び資産に関する情報をまとめたものになります。例えば、以下のような項目を蓄積していきます。

●新築時

  • 確認・検査等の書類、図面、竣工図面
  • 施工関係者の情報

●住み始めてから

  • 定期点検、修繕の記録や報告書
  • リフォームや増改築の記録や報告書

このように、いつ、誰が、どのように新築・リフォーム・修繕・点検などを行ったかという情報を記録し続けることで、その後のリフォームやメンテナンスを効率的かつ計画的に実行しやすくなります。また、このような情報があれば物件に対する信用度も上がるため、買い手も安心、納得して家を購入できるでしょう。信用度が上がれば資産価値も高まります。さらに、このような情報は物件の適正な市場価値を判断する資料としても役に立ちます。自宅が中古物件であっても、住宅の点検やリフォーム等の記録や報告書を蓄積していきましょう。

ちなみに、長期優良住宅、つまり長く安心して快適に過ごせる家として行政から認定を受けた住宅には、住宅履歴情報を保存することが義務付けられています。今後ますます住まいの履歴書の価値が高まっていくことでしょう。

まとめ

今回は、売却を考えている段階でできること、しておくべきことをご紹介しました。より良い条件での売却を望むのであれば、下準備が何より大事です。家は大切な資産です。納得のいく売却ができるよう、早め早めの準備を心がけましょう。

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